キットの適正価格っていくら?

もうすぐ年末。 12月は年賀状の準備もあるし、大掃除もあるし、 趣味に費やす時間がなかなか取れないですね。 でも短い休憩時間にコーヒーを飲みながら気軽にクラフトを楽しめたら、 いい気分転換になるかも。 と思い立ち、ちょっと前になりますが、 「10分で作れるクリスマスカードキット」を作って友人たちに送ってみました。 ペーパークラフト歴の長いベテランの友人たちが多いのですが、 何も考えずに休憩の10分間でできあがるように、ほぼ貼るだけの簡単キットです。 早速「作ってみたよ」と何人かから連絡をもらいました。 久しぶりにクラフトできて楽しかったという嬉しいお返事もいただきました。 以前スクラップブッキングの仕事をしていた時、 レッスン以外の時間はほぼキット関連に費やしていたのを思い出しました。 デザインを考えているか、材料を探しに行っているか、 キットを作っているかw 何回も繰り返しているうちに慣れてくるもので、 キットを作る時に気を付けるポイントもだんだんわかってきました。 幾つかご紹介しますね。 キットを作る時に気をつけるポイント 販売するキットを作る上で私が気をつけていたことは5つあります。 ・デザイン、色は万人受けするものを考える ・パーツは多めに用意しておく ・売り物であるという意識をもつ ・工夫されていること ・サンプルと同じものが作れること ひとつづつ簡単に説明していきますね。 デザイン、色は万人受けするものを考える サンプルを作る時に大事なのは、自分だけが満足するサンプルにならないこと。 「私も作ってみたい!自作のカードとして○○さんに贈りたい」 と思ってカードキットを買うのだと思います。 買う人は贈る人のことを考えて、自分が好きなものや相手に合うものを選びます。 なので、超個性的なものよりも、デザインや色は誰が見ても違和感ないものが好まれます。 でもそこに自分らしさをちょっとプラスしてみます。 それは自分のこだわりだったり、大切にしている価値観だったり、 「ちょっとした違い」を加えます。 パーツは多めに用意しておく キットにはエンベリッシュメント(飾り)やダイカット(型抜きした紙)など、 小さなパーツがたくさん入ります。 細かいので袋に入れ忘れたり、ワークショップ作業中になくしてしまったりすることも。 問い合わせがあった時にすぐ対応できるよう、 キットごとに余剰パーツは準備しておきます。 売り物であるという意識をもつ これは、キット作りをしている時によく言われていたことでした。 ピッタリ貼り合わせる紙が数ミリ曲がってカットされていたら、残念ですよね。 キットによって当たりはずれがないようにしたいものです。 また、袋詰めした外側から見て美しいかどうかもチェックします。 紙を重ねる順番は?ラインストーンやリボンは? 最後に空気を抜いて丁寧に梱包します。 工夫されていること サンプルを見て、これならキットを買わなくても簡単にできそう と思われてしまうのはとても残念。 仕掛けを作ったり、 カード以外の作品から得たインスピレーションを元に新しい作品を作ったり、 よく考えられているな、工夫しているなと 思われるサンプルを考えるようにしています。 サンプルと同じものが作れること 材料が不足して代替品を使ったり、 マルチカラーのエンベリッシュメントを使う場合、 すべてのキットを同じ材料でそろえることが難しくなることもあります。 キットによって紙の模様が違ってしまうこと、 スパンコールの色がばらばらになってしまうこと…。 でも、サンプルと完全に同じものが作れると思って購入しますよね。 キットによって異なるパーツが入る場合は、 注意書きを添えるか、サンプルを追加するか対応を考えます。 さて、こうして作ったキット、いくらで販売しますか? キットの適正価格って? 自分が作ったキットの価格付けで悩んだことはありませんか? 自分の作品に値段を付けるって難しい。 スクラップブッキング講師養成講座の中に、 講師を仕事とするためのビジネス講座がありました。 基本的な販売価格の考え方は、当然ですが原価+利益です。 原価の中には材料費の他にもいろいろと含まれます。 材料を買いに行く交通費、サンプルの材料費、梱包代(透明のクリアパックなど)、 作り方のコピー代、人件費など。 自分の労働時間を入れないとただ働きになってしまうので、 あらかじめ時給を決め、サンプルやキットを作った時間を計算して出します。 ちなみに厚生労働省の地域別最低賃金全国一覧(令和2年)によると、 東京の最低賃金は1013円だとか。 利益はどのくらいが適当なのでしょう。 一般的に販売価格=原価×3といわれています。 販売価格を計算したら、ネットで市場調査をしてみて適正価格を決定します。 これが一般的な価格の考え方なのですが、 買う方にとっては安ければ安い方がいいよね 売れ残っちゃうと嫌だから安くしたい 安い方が自分の気が楽 まだ高値で売る自信がない 様々な感情から価格を安くしがちです。 以前スクラップブッキングのキットの価格の下げ合いが発生して、 価格崩壊を起こした地域がありました。 安売りすると利益が出ないので、モチベーションも上がらず、長続きしません。 スクラップブッキングやハンドメイドのカードキットは、 忙しい中でも余裕のある暮らしを送りたい、リラックスしたい、 何か好きなことに集中したいといった時に 思い立ったらすぐに始められ、できあがった達成感が得られます。 もっともっと出まわったらいいのにと思います。 キットもハンドメイドなので既製品に比べたらどうしても高くなってしまいます。 少々高くても自分のキットを買ってもらうためには? 長くなってしまったので、この続きは次回に。

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